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当日プログラム
南硫黄島調査ここがスゴイ!
調査隊Q&A
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info@minamiiwo.com

東京都環境局自然環境部緑環境課
tel 03-5388-3538(直通)
首都大学東京理工学研究科
tel 042-677-2584 (直通)

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(PDFファイル) 1.04MB

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予約は不要です。
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■本当の手付かず!成立以来無人島の島で新種発見
 東京から南に約1300キロの洋上に位置する南硫黄島。三角形に洋上から突き出た島は平均傾斜45度! 平地はほとんどなく、海岸線はゴロタ石のみでそれも幅10数メートルしかありません。 その厳しさゆえに、成立以来一度も人が住んだことがない無人島。まさに手付かずの自然の島です。あまりに厳しい自然は人を拒み、いままでに学術調査も戦前に1回、1982年に1回のみでした。 25年ぶりに2007年6月、東京都および首都大学東京が中心となり、地質・植物・動物の調査が行われました。そしてそこには驚きの自然が……!
■世界自然遺産登録目前の小笠原で抜群の自然度
 南硫黄島が属する小笠原諸島は、現在、世界自然遺産の登録候補地となっています。諸島の中でも人為が全く入っていない南硫黄島の自然度は驚くほど!それを調べるために行われた調査の報告が、このシンポジウムです。
■世界でも画期的な「環境に配慮した調査」!

固有種が多く独自の生態系を持つ小笠原では、外来種の侵入が問題になっています。調査はこの点に最大の配慮を行いました。

  • 持ち込まない!持ち出さない→陸上調査での排泄物、ゴミはすべて持ち帰り
  • 調査前に荷物の徹底燻蒸、調査後は荷物を冷凍

ここまでの配慮は世界でも珍しいです。 シンポジウムではこうした調査の実態及び学術成果 について、分かりやすく楽しく解説を行い、また会場からの質問も受け付けます。

 
Q:今回の調査は誰が行ったの?
A:東京都と首都大学東京が共同で行いました。 南硫黄島は環境省により「原生自然環境保全地域」に指定されていて、人の立ち入りは厳禁されています。そうした理由や、船をつけることさえ難しい厳しい地形、どこからも遠く離れた洋上にあるなどの条件が、調査を阻んできました。 そのため今回の調査は四半世紀(25年)ぶりということになったのです。
Q:無人島でどうやって調査をしたの?

A:小笠原の中心となる父島に調査隊が集合し、そこから南硫黄島までは漁船を3艘チャーターし、人員及び荷物を積み込んで島へ出向きました。島には上陸しやすい入り江も砂浜もないので、上陸には漁船を沖に停泊させ、ゴムボートでできるだけ海岸に近づき、あとは人間が海に入り、物品を陸揚げするスタイルで行いました。

荷揚げした場所がキャンプ設営地となったので(下はゴロゴロの石の海岸です!)、荷揚げ後にテントを張り、ベースキャンプを設置、登頂での調査以外はここで寝泊りして調査を行いました。

船は調査中沖で停泊しており、何かトラブルがあった際にはすぐに撤収できる態勢を整えていました。もちろん、無線なども完備されていました。

南硫黄島は短い海岸部からすぐ平均傾斜45度の険しい山となります。 素手で登ることはできないので、登山のプロフェッショナルが同行し、登攀ルートを工作し、さらに研究者が登山する際のサポートも行いました。

Q:調査隊はどんな人たち?

A:調査は植物、動物(哺乳類・鳥類・陸産貝類・昆虫・爬虫類・海洋生物)、地質の各分野で行われ、ほぼ全員が以前から小笠原をフィールドとして調査を行っていた研究者たちです。この調査を記録するための映像チームも含まれます。 島に上陸し調査およびそのサポートを行ったのは23名ですが、調査を実行するためのさまざまな準備や折衝、申請などを担当した人々(小笠原の島の人々も含む)を入れると、何十人もの人がこの調査に関わり、支えました。

調査隊メンバー(23名)
氏名 担当 所属
加藤英寿 隊長 植物班(分類) 首都大学東京 理工学研究科
朱宮丈晴 副隊長 植物班(植生)兼ルート工作班 (財)日本自然保護協会
藤田卓 植物班(分類) 九州大学理学部(当時)
高山浩司 植物班(分類) 千葉大学大学院理学研究科
鈴木創 副隊長 動物班(哺乳類・鳥類) NPO小笠原自然文化研究所
千葉聡 動物班(陸産貝類) 東北大学大学院生命科学研究科
川上和人 動物班(鳥類) 森林総合研究所 鳥獣生態研究室
苅部治紀 動物班(昆虫) 神奈川県立生命の星・地球博物館
松本浩一 動物班(昆虫) 神奈川県立生命の星・地球博物館
堀越和夫 動物班(爬虫類・海洋生物) NPO小笠原自然文化研究所
佐々木哲朗 動物班(海洋生物) NPO小笠原自然文化研究所
中野俊 地質班 産業技術総合研究所 地質情報研究部門
宗像充 ルート工作班(山) 日本山岳会青年部
天野和朗 ルート工作班(山) 日本山岳会青年部
金子隆 ルート工作・調査サポート ソルマル
島田克巳 ルート工作・調査サポート BONIN BLUE SHIMA
渡貫洋介 海洋作業サポート (株)シー・タック
山田鉄也 海洋調査・海洋作業サポート 小笠原海洋開発(株)
伊藤弥寿彦 記録班 アクアサービス(株)
柳瀬雅史 記録班 (有)ヤナセ映像企画
柳川智己 調査サポート(地質) 環境省小笠原自然保護官事務所
千葉勇人 調査サポート(鳥類・地質) 小笠原村役場
中野秀人 監督員・調査サポート 東京都環境局自然環境部
Q:寝るところやトイレとか、島での生活の様子は?

A:トイレはベースキャンプは海岸だったので、海に流すようにしていました。 陸上、とくに山頂やコルでは簡易トイレを使用し、すべて持ち帰りました。 なぜなら、排泄物といえど、そこに置いていくことでどんな影響が起こるかわかりません。 外来種を置いていかないためにも、そして調査隊が戻る父島に南硫黄島の生物を持ち込まないためにも、徹底して持ち帰りを行ったのです。

ちなみに、出発前は父島の施設内に「クリーンルーム」を設置し、荷物すべてをバルサンで燻蒸しました。 また、南硫黄島から帰った後は、荷物をいったん冷凍庫で冷凍し、入りきらないものはクリーンルームを今度は「ダーティルーム」とし、持ち帰った荷物はすべてここに搬入し、保管、整理しました。